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その他の頭痛の原因・対処法

監修:富士通クリニック / 東京クリニック 五十嵐 久佳 先生

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛のように慢性的な頭痛のほかにも、さまざまな頭痛があります。咳や運動など、特定の動作や刺激によって起こる頭痛もありますが、ある特定の動作や刺激によって初めて頭痛が起こった場合、くも膜下出血など重篤な病気の場合もあるので、病院で精密検査を受ける必要があります。検査で異常がなければ心配はありませんが、日頃から刺激となる動作を避けたり、鎮痛薬を服用したりするなどして、痛みの予防や軽減を心がけましょう。

後頭神経痛

上部頸髄から出る神経が痛みを起こす神経痛で、後頭部にビリッ、ズキッとした短く鋭い痛みを繰り返すのが特徴です。かなり多くの人が経験していますが、鎮痛薬の服用が効果的です。

ホルモンバランスの崩れによる頭痛

女性の生理前から生理中にかけて発生する頭痛は、PMS(月経前症候群)や月経痛の一種と思われがちですが、片頭痛であることが多いです。女性ホルモンの一つであるエストロゲンの血中濃度は月経前に低下するのですが、このエストロゲンの急激な減少が片頭痛を引き起こす強力な誘発因子となると考えられています。
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また閉経後には、エストロゲンが低下し、変動が少なくなるため、3分の2の女性で片頭痛がよくなるといわれています。しかし、更年期の頃にはホルモンの変動があり、また子供が独立したり、親の介護が始まったりといった環境の変化、そこに老眼や更年期障害などの体調不良が重なり、頭痛が増えてしまう人もいます。更年期障害が重い人は日頃から体を動かすなどの予防や、婦人科でのホルモン補充療法を受けるなどの対処をしましょう。

週末頭痛

平日の多忙や緊張感から解放された週末に頭痛が起こることがあり、「週末頭痛」と呼ばれています。この頭痛は片頭痛であることが多く、原因は不明ですが、ストレスからの解放、寝過ぎ、空腹などが引き金となると考えられます。寝過ぎであればいつもと同じ時刻に起きる、朝ご飯をしっかり食べるなどの生活改善を図ることが重要です。それでも頭痛が起こる場合には鎮痛薬を服用して痛みを抑えるのも一つの方法です。
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飛行機頭痛

飛行機に搭乗中、特に着陸態勢中に起こることの多い頭痛です。通常は片側の前頭部や目の奥のかなり強い痛みです。気圧の変化が誘因と考えられていますが、着陸後しばらくすれば自然と治ります。副鼻腔炎があると起こりやすいので、今まで飛行機頭痛の経験のある人は、耳鼻科を受診しておくとよいでしょう。
また片頭痛も飛行機に搭乗中に起こることが多いので、片頭痛持ちの人は鎮痛薬を持っていると安心です。

二日酔いによる頭痛

二日酔いの頭痛は、アルコールが分解されてできたアセトアルデヒドが原因と考えられてきましたが、実は、まだはっきりしたことはわかっていません。アセトアルデヒドを含めたアルコールの代謝産物による可能性、アルコールによる脱水や低血糖、炎症反応の亢進、お酒の添加物の可能性などさまざまなことが考えられます。二日酔いの頭痛には、まず、水分を十分にとること、また鎮痛薬の服用が効果的なほか、コーヒーや緑茶など、血管収縮作用があるカフェインが入った飲料を飲むことで軽減することもあります。アルコールを飲むことにより片頭痛や群発頭痛も起こりますが、このときはごく少量の飲酒で頭痛が起こることがほとんどです。
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日常的な頭痛

その他、日常生活において、下記のような行動や状況から頭痛が発生することがあります。

このような日常の行動で発生する頭痛は、検査で異常がなければ、心配のないものと考えられます。上記で挙げたような、刺激となる動作を避けることで対処が可能です。

こんな頭痛の場合は、すぐに医師の診断を受けよう

頭痛の中には、注意しなければいけないものがあります。下記のような症状をはじめ、いつもと違う激しい頭痛が起こったら、重大な病気が疑われます。すぐに医師の診断を受けてください。

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