頭痛
監修:富士通クリニック / 東京クリニック 五十嵐 久佳 先生
今、15歳以上の日本人の4割は頭痛持ちといわれています。家族、親戚、職場や学校などで頭痛に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。頭痛は、一時的で軽い痛みのものから、継続的なもの、耐えがたい痛みのものなど様々ですが、脳の重大な病気が原因となっている場合もあるため、「たかが頭痛」と軽く考えるのは危険です。一方、深刻なものとばかり捉える必要もありません。ストレスや性格、姿勢など、周辺的な要因から生じる頭痛もあり、そのような場合は生活習慣を少し改めるだけで、痛みが起きにくくなったり、軽減したりすることもあるのです。頭痛のことをよく知って、正しく頭痛をケアしましょう。
『頭痛』とは
実は、「頭痛」といっても、脳実質が痛むわけではありません。頭部で痛みを感じるのは、骨膜、太い血管、硬膜、頭皮、頭を覆う筋肉、脳神経、上部頸髄神経などで、これらの組織が圧迫されたり、引っ張られたり、炎症を起こしたりした時、それが痛みとなって現れた結果を「頭痛」と総称しています。実際には痛みの発生状況や痛みの種類などにより、様々なタイプに分類されます。
まずは自分の頭痛タイプを知ろう
では、頭痛にはどんなタイプがあるのでしょうか。頭痛のタイプによって対処法も異なってくるため、自分が抱えている痛みのタイプを知ってこそ、正しいケアを行うことができます。
頭痛タイプ別・メカニズムと対処法
すでに頭痛の特徴をよくわかっている方もいるかもしれません。そんな方は、下記の中から近いと思う頭痛タイプを選んで、そのメカニズムや対処法を確認しましょう。