女性ホルモンにとって、“冷え”は天敵!
無意識の「夏冷え」にご用心!
今すぐ摂りたい食材&レシピ
今すぐ摂りたい食材&レシピ
猛暑を乗り切る秘訣はカラダを温める食生活。
気付かないうちに忍び寄る「夏冷え」を克服!
今年の夏も猛暑。冷えとは無縁だと思いがちですが、「意外とカラダが冷えているかも…?」という女性は少なくありません。
エアコンの常用や冷たい飲み物の摂りすぎなど、何気ない習慣が内臓まで冷やしている可能性があります。
とはいえ、この暑さの中エアコンを我慢したり、むやみに厚着をするのはナンセンス。カラダを温める食材・冷やす食材を知り、
夏でもおいしく食べられる冷え撃退レシピで猛暑を乗り切りましょう!
岡田明子akiko okada
管理栄養士
その頭痛や生理痛、“冷え”が原因かも!?
不調を招く生活スタイルをチェック
下に挙げた夏ライフ、身に覚えがあることばかりではありませんか?
実は、暑さをしのぐための生活スタイルがカラダを冷やす原因になり、頭痛や生理痛などの不調を引き起こしている可能性があります。気づかないうちに手足だけでなく内臓まで冷やしてしまうことで、全身の血行が滞り、女性ホルモンを分泌する卵巣の機能を低下させてしまうのです。特に、生理前後の冷えは大敵!生理中はただでさえ血行が悪くなるので、カラダを温める食生活で猛暑が続く夏場も健やかに過ごしましょう!
こんな夏ライフにご注意!
冷たい飲み物をよく飲む
- 氷入りの飲み物は内臓を冷やしてしまうので、「氷なし」が鉄則。水分補給は常温か温かい飲み物で。
素足でサンダルというスタイルが多い
- 足は特に冷えやすいので、素足はNG。ストッキングやフットカバーを履くようにしましょう。
冷房の効いた場所で長時間過ごす
- 首、手首、足首など、くびれた部分を温めることが大切。冷えてしまった場合は湯船に浸かったり、足湯でカラダを温めて。
冷房の効いた屋内から屋外への出入りが多い
- 温度差によって自律神経が乱れ、体温調節がうまくいかず冷えの原因に。カーディガンなどで体温を調節したり、冷房の効いた場所では温かい飲み物でカラダを温めて。
冷房が苦手なので、扇風機の風に当たる
- 扇風機の風が直接カラダに当たると想像以上に冷えてしまうので、風を循環させてカラダに当たらないようにしましょう。
まずは、カラダを温める食材を知り、
毎日の食事に取り入れてみましょう!
カラダを温める食材といえば、真っ先に生姜が思い浮かびますが、そのほかにも意識して取り入れたい食材はたくさんあります。 スーパーで手軽に買えるものばかりなので、いつもの買いものにプラスしてみて。この時期に多く摂りがちな夏野菜やフルーツは、カラダを冷やすものもあるので気を付けましょう。
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生姜
生姜の辛味成分が血行をよくし、体を芯から温めてくれるだけでなく、温め効果の持続性が高いのも特徴。スライスしたり、刻んだり、すりおろしたりして冷凍保存しておくか、チューブ入りやパウダー状のものを賢く活用しましょう。
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タンパク質と鉄の多い食材(レバー、牛赤身肉、カツオ、小松菜など)
体内に酸素を運ぶヘモグロビンが少ないと、冷えの原因になります。タンパク質と鉄はヘモグロビンの材料となる栄養素。レバーや牛赤身肉、カツオといった動物性の食品は、吸収率のよいヘム鉄とタンパク質が一緒に摂れるので特におすすめ。
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ビタミンEを多く含む食材(アボカド、うなぎ、ナッツ類、かぼちゃなど)
毛細血管を拡張させ、血流をよくします。脂溶性のビタミンなので、油と合わせて摂取するのが効果的。
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スパイス
カレー粉やシナモンなどのスパイスにもカラダを温める効果が。刺激物なので、摂りすぎないように。
夏野菜や南国のフルーツにご注意!
東洋医学では、夏が旬の食材や暑い地域で採れるものはカラダを冷やすといわれています。とはいえ、旬の食材は栄養価が高いので摂取したいもの。加熱して食べれば、カラダを冷やすことなく取り入れられます。
生姜やスパイスをたっぷり使った
おいしい冷え撃退レシピにチャレンジ!
管理栄養士の岡田さんに、カラダを温める食材を使ったオリジナルレシピを作っていただきました。
夏冷えを撃退してくれるのはもちろん、野菜をたっぷり摂れる&夏バテ気味の時でも食欲が進む、おいしい美人レシピです!
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カツオの生姜ドレッシング香味野菜添え
【材料】2人分
- ・カツオのタタキ…………150g
- ・貝割れ大根………………1/2パック
- ・みょうが…………………1本
- ・レモンスライス…………5枚
<生姜ドレッシング>
- ・生姜みじん切り…………1片分
- ・生姜すりおろし…………小さじ1
- ・にんにくすりおろし……小さじ1/2
- ・玉ねぎすりおろし………1/4個分
- ・しょうゆ…………………大さじ2
- ・ゴマ油……………………大さじ1
【作り方】
- ①カツオのタタキは薄く切る。貝割れ大根は根を切り落とす。みょうがは千切りにする。
- ②器に①とレモンスライスを盛り付ける。
- ③生姜ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、②にかける。
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野菜たっぷりスパイシーオーブン焼き
【材料】2人分
- ・かぼちゃ………………100g
- ・ズッキーニ……………1本
- ・なす……………………1本
- ・黄、赤パプリカ………各1/2個
- ・玉ねぎ…………………1/2個
- ・トマト…………………1個
- ・オリーブオイル………大さじ1
- ・赤唐辛子(輪切り)…1本分
- ・カレー粉………………小さじ1
- ・チリペッパー…………小さじ1/4
- ・塩………………………小さじ1/3
- ・ガラムマサラ…………お好みで適宜
- ・パン粉…………………少々
- ・粉チーズ………………少々
- ・バジル(飾り)………少々
【作り方】
- ①かぼちゃ、黄、赤パプリカ、玉ねぎ、トマトは1.5cm角に切る。ズッキーニとなすは1cm幅の半月切りにする。
- ②鍋にオリーブオイルを熱して赤唐辛子を加えて、香りが立ったら玉ねぎを入れて炒める。
玉ねぎがしんなりしたら、トマト以外の野菜を入れて炒める。 - ③②にトマト、カレー粉、チリペッパー、塩を加えて混ぜ合わせ、フタをして中火で10分蒸し煮にする。
- ④③にガラムマサラを好みで加えて混ぜ合わせ、耐熱皿に盛る。
パン粉と粉チーズをふりかけ、200度のオーブンで10分焼き、仕上げにバジルを散らす。
管理栄養士からのコメント
カレー粉やチリペッパーなどのスパイスがカラダの内側から温めます。夏野菜も加熱して使えば冷え知らず!
その頭痛、生理と関係があるかも!?
頭痛が起きた時「頭痛もちだから」と自分で判断してしまっていませんか?もし、その頭痛が繰り返し起きているようなら、それは“生理周期に関連した頭痛”かもしれません。実は頭痛も生理周期による不調の一つであり、特に生理前と生理中に発生しやすいのです。
次回は「夏の疲れをリセットするレスキューアイテム」をご紹介します。
お楽しみに♪♪
今回お話を伺ったのはこの方
岡田明子
akiko okada
管理栄養士
食を通じ、カラダの中から美しく、健康になることのできる料理を提案。13㎏のダイエット成功経験をいかし、“食べてキレイに痩せる”メソッドを確立した。テレビ、雑誌、企業セミナー、各種イベントでのレシピ開発や講演など精力的に活動中。個人への食事指導も行い、無理なダイエットや栄養バランスの乱れでホルモンバランスを崩してしまった数多くの女性をサポート。
管理栄養士からのコメント
旬のカツオでタンパク質と鉄を補給!生姜は皮と身の間に辛味成分が詰まっているので、よく洗って皮ごと使って。