頭痛のメカニズム 日常的な頭痛

監修:富士通クリニック / 東京クリニック 五十嵐 久佳 先生

日常に起こりうる頭痛

慢性的なもの以外の生活の中で起こるさまざまな頭痛を紹介します。
これらの中には日頃よく見られる頭痛や、咳や運動など特定の動作や刺激によって起こる頭痛が含まれます。特定の動作や刺激によって初めて頭痛が起こった場合はくも膜下出血などの重篤な病気の場合もあるので、精密検査が必要です。検査で異常がなければ、心配のないものと考えられますので、刺激となる動作を避けたり、鎮痛薬を服用するなどすれば、痛みを意識的に予防したり軽減することが可能となります。

1. メガネを新調したら、頭が痛くなった

いくつか原因が考えられます。ひとつはメガネのツルがきつくて、頭を強く圧迫することによりて起こる頭痛で、水中メガネ頭痛(Swim-goggle headache)とも呼ばれています。もう一つは、新しいメガネの度に慣れず、目が疲れて起こる頭痛です。

2. 髪を結ぶと頭痛がする

ポニーテール頭痛と呼ばれます。頭蓋の軟部組織が引っ張られることにより起こります。

3. アイスクリームやかき氷を食べたら、頭が痛くなった

アイスクリームや氷など冷たいものを食べたときに起こる頭痛のことで、
「アイスクリーム頭痛」と呼ばれています。のどの奥が冷たいものに刺激されると、その刺激が脳に伝わる途中で神経の混線が起こり、こめかみや前頭部・側頭部に痛みを感じます。

4. 咳やくしゃみをすると頭痛がする (一次性咳嗽性頭痛)

咳、くしゃみ、息みなどで起こる頭痛です。 風邪をひいたときなど、咳やくしゃみが出る可能性がある場合は、咳止めで予防しましょう。

5.運動中や運動の後に頭痛が起こる (一次性労作性頭痛)

サッカー、水泳、ラグビーなどの激しい運動中や運動直後に起こる頭痛で、重量挙げ頭痛(Weight-lifters headache)とも呼ばれていました。頭蓋内の静脈系のうっ血が原因と考えられています。暑い日や高地で運動した場合に起こりやすくなります。運動の前に鎮痛薬を飲んでおくのもひとつの予防法です。
水分補給に注意し、頭痛が起こってしまったら患部を冷やしましょう。

6.重い物を持つと頭痛になる (一次性労作性頭痛)

荷物を小分けしたり、カートを使うなど、無理をしないことが予防につながります。事前に鎮痛薬を服用しておくのもひとつの方法です。

7. 走ると頭痛が起こる (一次性労作性頭痛)

全力疾走が頭痛の引き金となります。
通勤、待ち合わせなどは、時間に余裕をもって行動しましょう。

8. 週末になると頭痛になる (週末頭痛)

多忙な一週間の緊張感から解放される週末。寝坊、遊びと急に神経をリラックスさせることで起きる頭痛で「週末頭痛」と呼ばれています。
原因は片頭痛と考えられます。 鎮痛薬を服用して痛みを抑えるのもひとつの方法です。

9. お腹がすくと頭痛が起こる(空腹時頭痛)

空腹の間、頭痛が続き、食事をすると改善します。空腹が片頭痛を誘発することもあります。

10. 二日酔いによる頭痛

二日酔いの頭痛は、アルコールが分解されてできたアセトアルデヒドが原因と考えられていますが、最近はアセトアルデヒドの分解産物であるアセテートが原因、という報告もあります。
また、アルコールには血管を拡張させる作用があり、片頭痛や群発頭痛などを誘発します。二日酔いの頭痛には、鎮痛薬が効きますが、コーヒーや緑茶など血管収縮作用があるカフェインが入ったものを飲むのも効果的です。

11. 後頭神経痛

上部頸髄から出る神経が痛みを起こす神経痛で、後頭部にビリッ、ズキッとした一瞬の痛みを反復するのが特徴です。かなり多くのひとが経験しています。鎮痛薬が有効です。

12. 飛行機による頭痛

飛行機に搭乗中、下降しはじめると現れる頭痛です。着陸後しばらくすると消失します。気圧の変化が誘因と考えられています。副鼻腔炎があると起こりやすいので、一度耳鼻科で診察を受けることをおすすめします。

こんな頭痛は、すぐに医師の診断を

頭痛の中には、注意しなければいけないものがあります。
いつもと違う激しい頭痛が起こったら、重大な病気が疑われます。
いつもと違うと感じたら、すぐに医師の診断を受けることが重要です。

  • 突然起こった、激しい頭痛
  • 頭痛に加え、発熱が続く
  • 数日のうちにだんだんひどくなる頭痛
  • 麻痺、しびれ、言葉のもつれをともなう頭痛
  • 頭部打撲後に出始めた頭痛

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