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筋肉痛の原因・対処法

監修:原宿リハビリテーション病院 名誉院長 林 𣳾史 先生

筋肉痛とは、激しい運動により、筋肉が疲労したり、筋繊維が損傷したりしている状態です。そのメカニズムは肩こり痛・腰痛とよく似ています。筋肉には、骨についている「骨格筋」、心臓を動かす「心筋」、内臓や血管を形づくる「内臓筋」の3種類がありますが、筋肉痛が起こるのは主として骨格筋で、その数は400種類を超えます。

筋肉痛のメカニズム

筋肉痛には、筋疲労によるものと、筋損傷によるものがあります。筋疲労は、スポーツやウォーキングなどで筋肉を使ったことによって生じます。筋肉への酸素供給が間に合わなくなると、エネルギー源であるブドウ糖が不完全燃焼を起こし、燃えカスのような状態で乳酸が残るため筋肉が硬くなって痛みを引き起こします。一方筋損傷は、普段使わない筋肉を急に使うことで、筋繊維が損傷して炎症を起こします。肉離れなどもその例で、歩けないほどの痛みをともないます。
また一般的な腰痛(急性筋肉性腰痛症・慢性筋肉性腰痛症)なども筋肉痛の仲間です。
腰痛についてはこちら

筋肉痛の対処法

ここでは、スポーツなどで筋肉を使ったことによって発生した「筋疲労」を和らげる方法をご紹介します。まず、痛む場所が熱をもっている場合(発症後2日以内)は冷やし、そうでない場合(発症後2日以上経過)は温めます。それから無理のない範囲で体を動かす方がよいでしょう。またアミノ酸やビタミンB1、クエン酸を摂取することでも和らぎます。鎮痛薬を服用するのも一つの方法です。

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