「生理中にこめかみがズキズキ痛む」
生理と頭痛の関係とその対処法
頭痛は、仕事や家事に支障をきたすほどの痛みになることもあり、ストレスや睡眠の過不足、天候の変化などさまざまな要素が原因になると考えられています。
生理が引き金となって起こる頭痛もあります。この記事では、生理周期と頭痛の関係について解説します。
頭痛にはいろいろな種類がある
「頭痛持ち」と呼ばれるような慢性頭痛には、「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあります。
「片頭痛」は、頭の片側のこめかみ辺りがズキズキと脈打つように痛む頭痛のことをいいます。片側だけでなく両側が痛む場合もあります。頭痛の前兆として、視野にギザギザの光が現れて広がり、その部分がはっきり見えなくなる(閃輝暗点)という症状が出るケースもあります。
「緊張型頭痛」は、後頭部から首すじにかけて重苦しく、頭をベルトで締めつけられているような圧迫感があります。片頭痛のようなズキズキする痛みや寝込むほどの痛みではないものの、だるさやめまい、肩こりや目の疲れをともなうことが多いようです。
「群発頭痛」は、片方の目の周りに、目の奥をえぐられるような激しい痛みを感じます。2週間から2ヵ月間ほどほぼ毎日痛みが起こり、その期間(群発期)は生活に支障をきたすほどの痛みに悩まされます。
生理と頭痛の関係
生理に関連した頭痛は、生理中だけでなく、生理の始まる3~10日ぐらい前から始まる月経前症候群でも起こることがあります。ホルモンの変動が要因と考えられています。
基礎体温を記録する習慣を付けると、生理周期を把握でき、頭痛の予測にも役立ちます。併せて頭痛ダイアリーを付けておくと、生理と頭痛の相関関係が分かり、医師に症状を正しく伝えることができ、適切な治療につながります。痛みはいつ、どんな風に始まりどのくらい続いたか、頭のどこがどのように痛むか、生活に支障が出ているかなどを記録しておき、診察を受けることをおすすめします。