生理痛が酷いときは病院に行くべき?
「月経困難症」について解説
生理痛は多くの女性が経験するものだからと痛みを我慢している方もいるかもしれません。でも、痛みのあまり勉強や仕事が手に付かなかったり、寝込んでしまうほどつらかったりする場合は要注意です。別の病気が潜んでいる可能性があるためです。
この記事では、酷い生理痛が起こる原因について解説します。
日常生活に支障が出るほどの生理痛は「月経困難症」の可能性がある
生理痛は月経痛ともいい、プロスタグランジンというホルモンに似た物質が子宮を収縮させて経血を押し出そうとするときに起こる痛みです。生理のある女性の7割に軽度の生理痛があると言われています※。
※出典:厚生労働省研究班(東京大学医学部藤井班)監修「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」内記事「月経困難症」より
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日常生活に支障が出るほどの生理痛がある場合、「月経困難症」という疾患の可能性が考えられ、受診が必要です。
月経困難症には「機能性月経困難症」などがあります。
機能性月経困難症
子宮や卵巣に明らかな異常がない場合、「機能性(原発性)月経困難症」と診断されます。思春期の女性に多く見られます。原因としては、子宮口が狭いため経血が出にくく子宮の収縮が強くなるケースや、プロスタグランジンの過剰分泌で子宮が過剰に収縮するケースがあります。ほかに、骨盤周囲の冷えやストレスが原因になる場合もあります。主に生理期間の1日目から2日目に起こります。
つらい生理痛がある場合は、我慢せずに婦人科の受診をしてください。問診や内診、超音波検査などで診断してもらいましょう。
「機能性月経困難症」と診断されたら、医師の指示のもとで治療を行います。
まとめ
日常生活に支障が出るほどの生理痛は「月経困難症」の可能性があります。生理痛を我慢していると、別の病気を見逃してしまうこともあります。生理痛に悩んでいるなら、まずは婦人科を受診して原因を探し、適切な治療を受けるようにしましょう。