子どもの打ち身・捻挫の応急処置
監修:大阪府済生会中津病院 清益 功浩 先生
活発な子どもは、転んだり、ぶつかったりして、生傷がたえません。打ち身、捻挫、突き指など、遊びやスポーツをしていて起こりやすいこれらのけがは、早めの手当てが痛みを長引かせない秘訣です。
打ち身や捻挫の応急処置
けがをした時、また学校や幼稚園、保育園から帰ってきてけがを知った時、すぐに医療機関に行けなくても、家庭でできる応急処置があります。是非マスターしておきましょう。
応急処置の基本、RICE療法
応急処置の基本として、RICE療法を覚えておくと便利です。
- R(REST)は、安静にすること。動かさないようにしましょう。
- I(ICE)は冷やすこと。ただし、冷やし過ぎには注意しましょう。
- C(COMPRESSION)は圧迫すること。ただし圧迫し過ぎには注意しましょう。
- E(ELEVATION)は、上に挙げること。出血や内出血がある時は、患部を心臓より高くすることで、さらなる出血や腫れを防ぎます。
打ち身の応急処置
打ち身なら、強く打ったところを動かさないように、タオルや包帯、添え木で固定します。痛みや炎症がある間は、患部を氷などで冷やします。入浴は患部を温めてしまうので禁物です。内出血して腫れてきたら、脚や手をイスに乗せたり三角巾でつるしたりするなどして、心臓より高い位置に持っていきます。
捻挫や突き指の応急処置
捻挫や突き指の場合も、基本的には打ち身の応急処置と同じです。痛みがひどい時は、鎮痛薬を飲むのもよいでしょう。痛みや腫れが治まったら、蒸しタオルなどで患部に温湿布をしたり、入浴したりして温めます。