生理痛の原因

痛みの主な原因は
プロスタグランジン

生理痛に対処するために、まずは生理とは何か、どうして生理痛が起きるのかを正しく理解しましょう。
監修:吉田医院 網野幸子先生

生理のメカニズム

生理(月経)とは、子宮内膜が出血をともなってはがれ落ち、体外へ排出されることです。周期は人それぞれですが25~38日ぐらいです。生理がおこる時、 女性ホルモンの分泌に変化があります。女性ホルモンは2つのホルモンのことを指しますが、ひとつはエストロゲン(卵胞ホルモン)、もうひとつはプロゲステロン(黄体ホルモン)です。この2つの女性ホルモンの分泌によって、卵胞が大きくなって排卵し、子宮は受精卵の生育のための準備をして妊娠に適した状態になります。妊娠しなかった場合、不要になった子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに子宮口から排出されます。これが生理のメカニズムです。

  1. ①月経期 (1-5日) プロスタグランジンというホルモンの働きで子宮が収縮し、不要になった粘膜(内膜)が血液とともに体外に排出。
  2. ②卵胞期 (6-12日) エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量がアップ、卵胞が成熟を始めます。
  3. ③排卵期 (13-15日) 黄体ホルモンが卵巣を刺激して、十分に成長した卵子が卵巣の外に飛び出します。これが、排卵です。
  4. ④黄体期 (16-28日) 卵巣から排出された卵子は子宮へ。子宮内膜は排卵から10~14日かけて、妊娠の準備を整えます。
生理の周期と女性ホルモンの分泌などの関係図

自分の生理周期を把握しよう

生理周期でエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が変化し、それによってカラダやメンタルのコンディションは変わってきます。自分の生理周期をきちんと把握し、今、どの時期なのか意識しながら生活を送るのが、美人ライフへの近道です。

生理と月の満ち欠けって関係があるの??

約1ヶ月に1度訪れる生理。
月齢と生理の周期がリンクしていることから、なんらかの関係があると信じられています。
最近では、生理を「ルナ日」と呼ぶ女性も増えているとか。
科学的な根拠は今のところ明らかになっていませんが、満月の日は生理や陣痛が始まることが多いとも言われています。
月に一度のルナ日とは、これからも長いお付き合い。生理痛の原因を知って、上手に付き合っていきましょう。
※「生理と月の満ち欠けの関係」に関しては医師の監修は入っておりません。

月の満ち欠けの画像

生理痛の原因

生理中に起こる痛みのことを生理痛と呼んでいます。生理痛のおもな原因に、プロスタグランジンというホルモンの過剰分泌が挙げられます。他にも子宮の発達が未熟などいくつかの原因が考えられています。

  1. 1.プロスタグランジンの過剰分泌

    妊娠しなかった場合、不要になった粘膜を排出するとき、子宮内膜からプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。

    プロスタグランジンの過剰分泌の図

    このホルモンは子宮を収縮させ、不要になった粘膜を血液とともに体外に押し出す働きをするのですが、プロスタグランジンの分泌量が多いと、必要以上に子宮が収縮し、生理痛の要因となります。

  2. 2.子宮の発達が未熟

    初潮を迎えてから数年は、子宮が未成熟なため、子宮口が狭く硬い状態になっていて、子宮外に血液をスムーズに押し出すことができません。そのため、より強く子宮を収縮させ、血液を押し出そうとするので痛みが起こります。子宮が成熟すれば自然と治まります。

  3. 3.肉体的・精神的なストレス

    冷房などでからだが冷えて血流が悪くなったり、立ちっぱなしの仕事を長時間続けるなど、からだに負担がかかると痛みをより強く感じることがあります。
    また、生活環境の変化など、精神的なストレスから痛みを強く感じることもあります。

  4. 4.痛みに対する恐怖感

    思春期に激しい生理痛に苦しんだ人のなかには、生理=痛いという感情が残り、肉体的には問題がないのに痛むことがあります。生理に対しての嫌悪感や不安感がより痛みを助長させてしまいます。

  5. 5.病気による痛み

    病気のために生理痛が起きている可能性もあります。代表的な病気としては、「子宮内膜症」と「子宮筋腫」が挙げられます。この病気は、自分ではわからないうちに発症して徐々に進行してしまい、生理のときに痛む以外はあまり自覚症状がないため、病気の発見が遅れてしまう例が少なくありません。

生理のたびに寝込むほど痛みがひどい人は要注意

生理のたびに寝込んでしまうなど、痛みがひどい人は、病院で診察を受けることをおすすめします。

生理痛と症状

生理痛の症状には、「腹痛」「腰痛」「頭痛」などの痛みを伴う症状の他、「イライラ」「無気力」など精神的な症状を伴うこともあります。

生理痛の痛みの特徴は締め付けるような痛みが起きたり消えたりしますが、鈍い痛みが続くこともあります。この痛みは月経直前、または月経中に始まり、24時間後に最も強くなって、2日ほどで治まります。生理痛が辛い時は薬の服用で痛みを抑えたり、医師に相談することも考えていきましょう。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)はご存じですか?

PMSは生理の開始と同時に症状が軽くなる特徴があり、原因のひとつには月経周期中にエストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に変動するためと考えられています。

頭痛やあらゆる痛みにバファリン

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